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「ハンニバル・ライジング」
昨日はお出かけの為に「地球へ…」21話はまだ観ていません。何だか辛い回なので、(いや、これからはずっと……)ちょっと覚悟して観なければ。レビュー、遅れます。

で、今回は最近観たDVD。
「ハンニバル・ライジング」
以下、ネタばれしていますのでご注意下さい。

言わずと知れた「ハンニバル・レクター」の生い立ち。いかにして天才殺人鬼は誕生したのか。

ハンニバルはリトアニアの名家の出身。第二次世界大戦中にドイツ軍の爆撃から逃れる為に両親と妹のミーシャと共に山小屋に避難しますが、ドイツ軍の爆撃機の墜落に巻き込まれて両親は死に、幼い妹と二人だけで暮らすことになります。この辺り、何だか「ポーの一族」のエドガーみたいですね。ある日、数人の脱走兵が山小屋に逃げ込んできて、小屋を乗っ取ってしまいます。真冬の山の中に食料があるはずも無く、次第に飢えてきた彼らはついにミーシャを殺し、食料としてしまいます。この時のショックが殺人鬼レクターを生み出したらしいのですが……。

う~ん。意外に判りやすいトラウマですね。私はハンニバルは生まれながらのカニバル殺人鬼ではないかと思っていたんですが。
後天的とするには余りにも異常なんですよね。

戦後、送られた孤児院は何とハンニバルの住んでいた城でした。簡単に孤児院を脱出した彼が向かった先はパリの叔父の家。だが、既に叔父は他界していて、彼を出迎えてくれたのは叔父の妻、日本人のレディ・ムラサキ。彼女の叔父を祭っている祭壇が凄いです。暗い部屋に何故か能面がいくつもブラブラ垂れ下がっていて不気味。暖簾じゃないんだから(笑)。
とにもかくにも彼女の元で暮らし始めたハンニバルは高い教養を身に付け、剣道の指南も受けます。やがて、彼女を侮辱した肉屋を日本刀で惨殺した(この殺人シーン、すっごく楽しそうに殺してるんですよね(汗)ハンニバルは警察の嘘発見器にもまったくの無反応で逮捕を免れます。

この後、妹を殺した連中をレクターが探し出して一人ずつ惨殺していきます。殺した連中も同情の余地の無い奴らばかりですから、ハンニバルの行為は残虐ではあるけれど納得できます。レディ・ムラサキに対する態度も極めてまともなんです。でも、はっきり言えば別に主人公がハンニバルでなくても成り立つ話なんですよね。

全体的にはハンニバルのハンニバルたる由縁といったものが今ひとつ描かれていなかったような。
トマス・ハリスの原作は「羊たちの沈黙」を読んだだけですが、これはもう本当に超一級の傑作です。もちろん映画も。
レクターとクラリスの何とも不思議な関係が素晴らしかったし、レクター博士は恐ろしく魅力的でした。

私としてはあの悪魔的なレクターの魅力がどのように生まれたのか知りたかったんですが、何だか普通の復讐サスペンスで終わってしまってました。主演のギャスパー・ウリエル演ずるレクターは美青年ながら何となく爬虫類的で悪くは無いんですが、レクターの全てを超越したような知性は感じられませんでした。やっぱりアンソニー・ホプキンスがあまりにもはまり役だったせいで、「若きハンニバル」の役柄は誰がやっても難しいんでしょうけれどね。

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