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「犬の首」
「犬祭4」、狗の怪談に投稿した短編です。少しでも涼しくなっていただければって、もうじゅうぶん涼しいがな! 心霊スポット、興味本位で行くと、必ず何か悪いものを持ち帰ってきますよ。これは本当。




 その廃屋には首のない犬の霊が出る。
 肝試しに行こうと最初に言いだしたのはいったい誰だっただろうか。


 八月、高校一年の夏休みも残りわずかとなったある日、粘りつくような湿気の残った夜気の中、私はクラスの友人、奈美とその彼、龍平と共にその家の玄関までやって来た。ここは数年前に一家惨殺があった家でいわゆる「心霊スポット」として有名になっている。門扉は壊れていてドアは鍵すら掛けられていない。不動産屋が何度鍵をつけ直してもすぐに壊される為に放置されているらしい。
「でもさあ、ここって入ると呪われるんだって。やめといたほうがいいんじゃない?」
「大丈夫だって。そんなのただの噂だよ」
 龍平がおよそ頼りない励ましをかけながら、奈美の肩に手を回した。軋むドアを開け、懐中電灯で室内を照らす。壁は落書きだらけで至るところにゴミが散乱している。龍平はビデオカメラを回し始めた。
 私達は足元に注意しながら、次々に家の中を見て回った。二階に上り子供部屋に入った時、突然、奈美がひいっと悲鳴を上げた。何かが床に転がっている。よく見るとそれは小さな犬のぬいぐるみの首だった。
「ちぇっ、何だよ! 幽霊の正体ってこれかよ!」
 龍平は片足で首を踏みにじり、ベッドの下へと蹴り入れた。
「ナーイス・シュート!」
「やめなよ、もう」
 確か、このベッドで子供は刺殺されたのだ。誰とも判らない人物に。そう思うと多少、後ろめたい気がした。
「何だか気持ち悪い。もう帰ろうよ、龍平」
 奈美の言葉に龍平は名残惜しそうに溜息をついた。
「じゃあ、帰るか」
 私達は家から出ると庭を横切った。入る時は気が付かなかったのだが、右側に小さな犬小屋が見える。
「そういえば、この家で飼われてた犬、行方不明なんだってね。犯人も捕まってないし」
「じゃあ、ここも撮ってみるか」
 覗きこむようにして鼻歌を歌いながら犬小屋の中を撮っていた龍平が急に黙り込んだ。
「どうしたの?」
「いや、何でもねえよ」
 懐中電灯に照らされた龍平の顔は気味が悪くなるほど無表情だった。

 翌日、龍平が入院した。朝、目を覚ました彼は犬のような啼き声をあげ、四足で歩くことしか出来なくなっていたそうだ。怖くなった私と奈美は数日後、神社にお祓いを受けに行った。 
 
 その後、例の家についての噂が微妙に変わったのだ。
 その家では、若い男の首が付いた犬の霊が出ると。

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(非公開コメント受付中)

あれ!?
犬祭、この作品も投稿されていたんですね。
それとも別の作品をまあぷるさんのものと間違えてしまったのでしょうか。

こちらはブログリニューアル準備中です。
ご都合がつけば、週末の定例チャットでお会いしましょう。


江沢さん、こんにちは^^
江沢さん、レスが大変遅くなってしまって申し訳ありません。犬祭4の怪談にはこの作品を投稿したんですよ。ちょっとストレートすぎる怪談でした^^;

ブログリニューアルとのこと。どんなブログになるのか楽しみです。
それから、定例チャットは失念していて参加できませんでした。本当にすみません。



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