扉の奥には木漏れ日の道

こんにちは☆ 物書き主婦のまあぷるです。主に映画やアニメや本の感想、日々つれづれのことなどをアップしていきます。

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「長い長い殺人」

言わずと知れた宮部みゆきの原作の映画化です。もともとはWOWOWのドラマとして作られた作品ですね。映画としてはかなり地味です。
原作は電ミスの読書会課題作にもなったのに未読です。ダメじゃん。
小説のほうは登場人物の財布の一人称というかなりトリッキーなものですが、さすがに映画となるとそうもいかないのか財布は場面転換時のモノローグくらいに留まっています。

昨今のジャニーズ系出演のドラマに食傷気味だったので、刑事=長塚京三、探偵=仲村トオル、他、犯人役も適役で久しぶりに学芸会ではない、本物のミステリドラマを見た気がします。

ミステリなので詳しいことは書けませんが、状況的には犯人とみて間違いない聡明な二人の男女の鉄壁のアリバイが他人によって作られたり、捜査によって意外な真相が明らかになっていく過程がよく描かれています。マスコミを利用する彼らの巧みさも現代的ですね。個人的には万引きをしたと疑われた少女の担任の男の先生と「犯人」の男との子供の頃のちょっといい話だったエピソードが、やがてぞっとする残酷な真相(他人に優しそうに見えて実は全てが自分のために利用しているだけという犯人の生まれ持った性格)に辿り着いたところが大変に印象深かったです。

ただ退屈で間延びした場面もあって135分のドラマが三時間ぐらいに感じたのも事実。ラストはちょっと原作とは違っているようで、刑事の言葉はあってもすっきりと胸のつかえが下りなかったのは残念。
映画館で観るレベルの作品ではないですがミステリドラマとしてはまあまあ合格点と言えるでしょう。

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